ペットフード

なんとなく、食欲がない?無理なくフードを食べてもらうワザとは?

「いつも朝の散歩の後はペロリとご飯を食べていたのに、冬になったらあまりご飯を食べなくなった」「冬はフードをあまり食べないから、置き餌になっている」。猫ちゃん、ワンちゃん両方の飼い主様から聞くこの悩みには、様々な原因があります。ここでは、原因別の対処法をご紹介します。

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猫が冬にご飯をあまり食べなくなるのはなぜ?

食欲が落ちていて、全体的に元気がなく体調が悪そうな場合は、かかりつけの動物病院に相談をしてください。
食欲は落ちているけれど、動きがいつもと変わらず、目も澄んでいる場合は、
「体調はいいけど食欲がわかない」状態です。このような場合、原因は主に3つ考えられます。

(1) 寒いので運動量が落ちてしまっている
ペットとして飼われている猫(イエネコ)の祖先は、中東の砂漠などに生息しているリビアヤマネコといわれています。暑く乾燥している地域に生息していたので、今でも猫は暑さには比較的強いですが、寒さに弱い子が多いです。

飼い主様は、猫ちゃんだけでお留守番させるとき、冬はエアコンを切っていませんか? 若い猫は好奇心旺盛なので、寒い室内でもよくひとり遊びをします。また、代謝も活発なので冬でも食欲が落ちない子が多いです。これに対して、中高齢の子、性格が落ち着いている子、痩せ気味の子は寒いと活発には動かなくなる子が多いです。
猫ちゃんだけでお留守番をさせるときは、室温を19~24℃くらいに保つようにしましょう。猫ちゃんの様子に合わせて、室温は調節してあげてください。
帰宅後は、おもちゃなどで遊ぶ時間を増やしてあげましょう。
運動量を増やさずに、ドライフードにトッピングなどをしてしまうと摂取カロリー量が消費カロリー量を上回り、太ってしまうこともあります。猫ちゃんがひとり遊びできるようなおもちゃを取り入れたり、飼い主様が一緒に遊んであげたりすることで、運動量を自然に増やしてあげましょう。

(2)繁殖期の場合
不妊手術(避妊・去勢手術)をしていない猫ちゃんの場合、繁殖期といわれる春、秋、冬に食欲が落ちることがあります。猫ちゃんは不妊手術をしないと、オスもメスも縄張りを主張するために少量の尿を噴射状にふりかける「スプレー行為」をします。これは本能なので、しつけでは治りません。また、不妊手術をすることで、予防できる病気が多くあります。かかりつけの獣医師に相談のうえ、不妊手術をご検討ください。

(3)今まで食べていたフードに飽きてしまった
猫は好奇心旺盛な反面、飽きやすいという性質があります。猫がフードをあまり食べなかったり、ものすごく嫌そうに、全身から「しょうがないなあ」という気配を漂わせながら食べたりするときは、フードを切り替えてみてください。
フードの切り替えは、すべて一気に切り替えたほうが食べる子と、前のフードと半分ずつお皿に入れたほうが食べる子と、いろいろです。基本的には前のフードに少しずつ新しいフードを混ぜる方法がオススメですが、一気に切り替えたほうが食べる子の場合は、少し給餌量を減らした上で切り替えてみてください。

また、ドライフードをいつも与えている場合は、ドライフードを少し減らした上でウェットフードをトッピングするのもオススメです。カロリーの取り過ぎにならないよう注意しましょう。
食欲が落ちた猫用の栄養補給ペーストも市販されています。嗜好性が高いので、飼い主様の指に塗ったり、フードにトッピングしたりして与えるといいでしょう。

(4)ウェットフードの冷たさが気になっている
寒い室内でウェットフードが冷えて、食べにくいとも考えられます。ウェットフードを与える前にレンジで10秒くらいチンして人肌程度に温めてから与えるのもオススメです。ヤケドを防ぐため、与える前に必ず飼い主様の指でかき混ぜて、熱くなりすぎていないか確認をしてください。

犬が冬にご飯をあまり食べなくなるのはなぜ?

食欲が落ちていて、全体的に元気がなく体調が悪そうな場合は、かかりつけの動物病院に相談をしてください。食欲は落ちているけれど、動きがいつもと変わらず、目も澄んでいる場合は、
「体調はいいけど食欲がわかない」状態です。このような場合、原因は主に3つ考えられます。

(1)寒いので(飼い主様の)運動量が落ちている
犬は猫と異なり、暑さにとても弱く、寒さには比較的強い動物です。従って、冬、犬の運動量が落ちるのは、飼い主様に原因があることが多いです。
朝、あまりに寒いので散歩を早めに切り上げていませんか? また、春や秋は週1回、月1回で行っていたドッグランから、足が遠のいていませんか?
犬は運動量に合わせて食事する子が多いのであまり気にすることはありませんが、心配なら、散歩量やドッグランで走らせる回数を春先並みにしてみてください。これで改善する場合がほとんどです。
雪深い地方などの場合は、無理に運動をさせる必要はありません。散歩中、犬がもっと歩きたいようなら歩かせてあげましょう。また、肉球保護のため犬用の靴を履かせると、雪の中でも安心して散歩ができます。

(2)部屋が暑すぎる
暖房の暖かい空気は、下にたまります。ワンちゃんは人の足元で生活していることが多いので、足下が暑くなりすぎていないか確認して下さい。電機絨毯などを敷いている場合は、フローリングの部分も少し残しておいてあげると、暑いときに犬が自分の判断でおなかを冷やせるので好ましいです。

犬は比較的寒さに強いですが、氷点下になる地方の場合やシニア・ドッグの場合、短毛犬種やヘアレスの犬種の場合は、犬だけでお留守番をさせるときは室温が15℃を切らないように調整してあげてください。

(3)今まで食べていたフードに飽きてしまった
犬は人と暮らしてきた歴史が長く、人の食べ残しを分け与えてもらっていたので、猫と比べると「人がくれた物」をちゃんと食べる傾向があります。
とはいえ、トイ・プードルやチワワなどの「トイ犬種」を中心に、食事の選り好みをする子は多いです。
犬の場合、元気なら食事量の低下をあまり気にすることはないのですが、心配なようならドライフードから嗜好性が比較的高いウェットフードに切り替えてみてください。ウェットフードは栄養価が高く、カロリーが低い製品が多いので、全面的に切り替えるのであれば摂取カロリーをさほど気にする必要はありません。乾燥しがちな冬の飲水量も調整できます。
ウェットフードを与える前にレンジで10秒くらいチンして人肌程度に温めてから与えるのもオススメです。ヤケドを防ぐため、与える前に必ず飼い主様の指でかき混ぜて、熱くなりすぎていないか確認をしてください。
ドライフードとウェットフード、半々で与えるのもオススメです。この方法で与える場合はカロリーの取り過ぎによる肥満が心配なので、量りで計量し、カロリーを計算しながら与えるようにしてください。
食欲が落ちた犬用の栄養補給ペーストも市販されています。嗜好性が高いので、飼い主様の指に塗ったり、フードにトッピングしたりして与えるといいでしょう。

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