ムレたニオイは手洗いで落とせます お出かけ・レジャー

雨の日のお散歩には必須 犬のレインコートの選び方とお手入れ

雨の日のお散歩時にはレインコートが必要となる場合があります。そこで今回は、脱ぎ着しやすいレインコートの選び方とお手入れの方法をご紹介します。

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石原美紀子

出版社で雑誌・書籍の編集に携わったのち独立。犬の訓練をドッグトレーニングサロンで学びながら、愛玩動物飼養管理士1級、ペット栄養管理士の資格を取得。著書に「ドッグ・セレクションベスト200」、「室内犬の気持ちがわかる本」(ともに日本文芸社)、「犬からの素敵な贈りもの」(出版社:インフォレスト) など。愛犬はオーストラリアン・ラブラドゥードルとスタンダード・プードル。

フード付きで視界が広いレインコートが便利です

(1) 雨の日でもお散歩しなくてはいけない、というわけではありません
「すべての犬は毎日のお散歩が必須」と思われがちですが、チワワやトイ・プードルなどは悪天候の日は家の中での遊びで足りることもあります。
その子の性格によっても異なりますが、ボーダー・コリーなどの牧羊犬をルーツにもつ犬種、セッターなどのスポーティング・ドッグ、ジャック・ラッセル・テリアなどの狩猟犬としての素質をもつ犬種などは、雨の日でもお散歩をしないとストレスになってしまうことがあります。また、家の中のトイレで排せつをしない子、とにかく動くことが大好きな子などは、雨の日でもお散歩が必要となる場合があります。
犬種のルーツや性格などから、雨の日の散歩が必要かを判断するのがオススメです。

(2) 雨の日になるべく濡らしたくないのは頭と胴体
雨の日にレインコートなしでお散歩をすると、足や頭、胴体だけではなく、泥の跳ね返りでお腹も汚れます。雨の日に散歩するたびに体を洗うのは大変なので、雨の日でもお散歩が必要な子の場合は、犬用のレインコートを用意しておくと便利です。

(3) フード付きで透明の窓があるレインコートがオススメ
犬用のレインコートは、足をなるべく長く包み、透明の窓から犬が外を見やすくて取り外しができるフード付きの製品がオススメです。反射テープが付いていると、夜間の散歩でも自転車や車のライトが当たると光るので、不慮の事故を防止する助けとなります。色も黄色など、なるべく派手な色を選ぶと夜でも犬を視認しやすいです。

(4) ジャストサイズで着るためには試着がやはり必須
犬用のレインコートがビニールやゴムなどでできている場合は、サイズがゆるいとガサガサと音が鳴って犬が怖がることがあります。また、伸縮性がない素材の場合は、キツいととても歩きにくいです。なるべくジャストサイズのものを選ぶため、店頭で試着してから買うことをオススメします。

(5) お値段は素材などによってさまざまです
犬用レインコートの価格は、1000円台~3万円を越える製品まで様々です。高価な製品は、雪原なども歩き回れるようになっていたり、防水性だけではなく透湿性にもすぐれて乾きやすい素材だったりと、いろいろな機能が付加されている製品が多いです。
目的に応じて選ぶとよいでしょう。

(6) ネットで買うときはサイズを採寸してメールなどで相談を
犬用レインコートでは、首周り、胸回り、着丈のサイズ測定が必要となります。
オスの場合は、前丈の測定が必要な場合もあります。
また、製品によっては前足丈、もしくは袖丈の計測が必要な場合もあります。
メジャーで採寸してみましょう。
また、ショップによって呼び方や計測の始点や終点が異なる場合もあります。ショップのサイズ表記の近くに測り方などが書いてある場合も多いので、見てみましょう。計測したら、ショップの方とどのサイズがよいかメールで相談してから購入するのがオススメです

首周り 首の根元の太い部分を計る
胸まわり 前足の付け根付近の、一番太いところを計る
着丈 肩甲骨から腰骨までの長さを計る
前丈 喉下の骨からオスの性器の先端までの長さ
前足丈 犬の背中の中心から犬の足首くらいまで(人間でいうゆき丈)
袖丈 前足の付け根から足首くらいまで

レインコートに慣らしてみましょう

(1)洋服を着慣れていない場合は袖なしのTシャツなどから少しずつ慣らしましょう
レインコートは長袖でフードもあるので、洋服を着慣れていない子にはハードルが少し高いです。
ただ、洋服に何の抵抗もない子もいますし、着せた瞬間に固まってしまって動かなくなってしまう子もいます。着せるときに暴れてしまう子もいます。
愛犬がどのタイプか見極めるために、洋服を着せたことがない場合はレインコートを購入する前に袖なしのTシャツなどを着せてみて、反応をみましょう。袖なしのTシャツでも固まってしまって動かない場合は、着せたらおやつをあげてよくほめ、すぐ脱がせます。徐々にTシャツを着せる時間を延ばして慣れさせ、Tシャツを着せたまま散歩にも行ってみましょう。
洋服をまったく気にしない子の場合は、レインコートを購入して慣れさせてみましょう。

(2) まずはフードを外したレインコートを着せてみましょう
レインコートのフードをかぶせると怖がる子もいるので、まずはフードを外します。レインコートは前足と後ろ足をそれぞれ通してファスナーやボタンをしめるので、いきなり犬に着せるとお腹側と背中側が逆になってしまったり、ファスナーなどがうまくしめられなかったりしがちです。実際に着せる前にレインコートを持って、着せ方をイメージしておくのがオススメです。犬にさっと着せておやつをあげれば、レインコートをポジティブにとらえるようになります。
犬がレインコートをまったく気にしていないようなら、フードを取り付けてみます。フードも気にしないなら、しばらく室内で着せたままにして慣れさせましょう。
犬がレインコートやフードを気にするようなら、着たらおやつをあげてすぐに脱がせ、徐々に着ている時間を延ばしていきます。

レインコートのお手入れ

(1)使ったら犬用消臭剤を使って消臭・除菌したのちに部屋干しをしましょう
レインコートを使って雨の日のお散歩をしたら、帰宅後ウェットティッシュなどで泥汚れを拭った後で裏返しにして犬用消臭剤をスプレーし、風通しのいいところで広げて部屋干しをします。足の付け根の部分などが乾きにくくてムレるので、よく乾かすようにしましょう。遠くからドライヤーの弱温風をあてて、ムレやすい部分だけ先に乾かすのもオススメです。

(2) 手洗いが基本ですがネットに入れて洗濯機で洗える製品もあります
汚れが目立ってきたら洗濯をしましょう。レインコートは手洗いが基本ですが、ネットに入れれば洗濯機で洗える製品もあります。パッケージの説明などを確認しましょう。

(3) 手洗いのときは犬用シャンプーを使うと犬臭さが取れます
手洗いするときは、犬用シャンプーを使うのがオススメです。柿の葉エキスなどの消臭成分が入っている製品なら、独特のニオイがしっかり取れます。

(4) 洗ったら陰干しでしっかり乾かします
洗ったらタオルなどではさんで水分を取り、裏返しにして陰干ししてしっかり乾かします。特に、足の付け根の部分は生乾きになりがちなので、風があたるように広げて干しましょう。

続く雨の日のお散歩には、レインコートが強い味方。ぜひ、取り入れてみてくださいね。

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