マダニについて

マダニってどんな虫?

マダニは昆虫じゃない

昆虫は足が6本なのですが、マダニの成ダニは足が8本で、クモやサソリと同じ仲間になります。
マダニがペットに寄生すると毛の中にもぐりこみ、顔まわりや肛門周辺、耳や指のまたなどの柔らかい部分を刺します。

1週間血を吸い続けるマダニ

マダニはオスもメスも吸血するのですが、幼ダニ・若ダニと全ステージでも吸血をします。血を吸うときには、セメントのようなもので自分の口を固定し、吸血します。成ダニは固定した状態で、約1週間もの期間、血を吸い続けるのです。血を吸ったマダニはパンパンに膨れ上がり、豆粒ほどの大きさにもなります。
吸血の終わったマダニはペットから剥がれ落ち、草むら・砂地などで2~3000個と大量の卵を産みます。

マダニによる病気

手で取ると病気が移ることも

マダニを見つけた時は、すでに血をすって大きく膨れ上がっていたことは多いはず。
でも、かわいそうと思って、すぐに手で取らないで下さい。マダニの口が残って皮ふが炎症を起こしたり、血が逆流して病原体が移ったりします。
マダニをすぐに取りたい場合は専用の器具で取り除くか、獣医さんに相談することをおすすめします。

マダニ刺咬症
ペットがマダニに吸血されるとその部分は炎症を起こし、ペットが自ら掻くことによって皮膚が損傷し、細菌の二次感染が起きます。
貧血
多数のマダニが寄生した場合、吸血による貧血を起こすこともあります。
バベシア症
マダニが媒介するバベシア原虫(ピロプラズマ)感染症。主に犬がバベシア原虫(Babesia gibsoni)により発症することが知られています。発熱・溶血性貧血を伴い、死亡率が高いので、注意が必要です。
SFTS:重症熱性血小板減少症候群
ヒトやペットがSFTSウイルスに感染することで引き起こされる病気。主な症状は発熱、食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛で、ヒトでは重症化すると死亡する場合もあります。

ペットに気をつけてあげたいこと

行楽の時期はマダニに注意

春先や秋口は寒さ・暑さが和らぎ、行楽にとってもいい季節です。
でも、その時期はマダニが多く発生する時期でもあるのです。
マダニは、山や河原の草むらなどに潜んでいます。そこで、ペットや人を吸血しようと待ち構えています。
楽しい思い出がマダニで台無しに、、、そうならないようにきちんとした虫ケアが必要です。

外でペットをマダニから守るには

まずはなるべくマダニがいそうな草むらなどには近づかない事です。また、服を着せてあげることも、直接触れることが少なくなります。
でも、ペットは草むらや土が好きだったり、服を着るのを嫌がったり、なかなか難しい面もあります。やはり、外出する前に、適切な虫ケア用品で対策してあげることが大切です。

しっかり虫ケア対策することで、ペットも人も快適に過ごすことができます。

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